瑠璃色の手帳

沼の深さを日々実感しています。

坂道のアポロン

知念くんがこの映画に出るって情報が出てから、公開されるのをずーっと待ってました!

 

原作を読んだことはないし、アニメも見たことありません。ただ、知念くんがピアノを弾くっていうのが楽しみでした。

 

あんまり内容を詳細に話すことはないと思いますが、ネタバレ厳禁!という方は一応ココでバックしてくださいね。

 

 

 

 

 

この映画を見て一番良かったなぁと思ったのは、やっぱり演奏シーン!

手元吹き替えなしというのは驚きです。

 

クラシックと違ってジャズは独特のリズム感なんですよ。スウィングさせるって言うんですかね。楽譜通りに弾くだけだとなんだかのっぺりしがちなんです。もっと音を跳ねさせる意識をしないと、なんか違うって仕上がりになるんですよね。

 

レコード店の地下でウッドベースから始まり、トランペット、ドラムと音が増え、ピアノが飛び込む。そして新たなハーモニーが生まれる。薫くんは、純粋に新鮮な面白さを感じたと思う。一人で楽譜を追ってピアノを弾いてるだけでは味わえないことだから。

 

文化祭の二人のセッションは、とにかく熱かった。音楽で会話してるー!って感じがした。『アイコンタクトの場所は決まってるけど、それ以外のところでお互い目が合うのが気持ち良かった』ってインタビューかなんかで言ってた気がするけど、そういうのって、譜面通りに出来ればとか、段取り通りにやれればってレベルを超越しないと出来ないんです。自然に体が動いて、薫と千太郎になっていたからこそ、熱さが伝わってきたんです。

あー、あの場所にいたのは間違いなく薫と千太郎だった!

 

最初は反発してたけど、お互い惹かれあい、一生ものの友情を育む。まさに青春ですよね。

 

あまり恋の要素は多くなく、恋は青春のスパイスという感じかなと思いました。あまあまな胸キュン映画ではないですね。でも、そういう感じが、各々の青春時代を思い返すきっかけになったり、あんな青春時代送りたかったなって思わせる要素になるのかなって思いました。

 

ひとつだけ残念なところをあげるなら、ストーリーを詰め込みすぎな感じがしたことろ。

どうしてそうなるの?急すぎてよくわからない!というところが何ヵ所かありました。私の理解力不足でしょうか・・・。映画の2時間くらいにおさめるのは難しいと思うけれど、なんだか消化不良な感じがもったいなかったです。

 

でも、やっぱり演奏シーンは素晴らしいです。経験ゼロからここまで仕上げてきた知念くんはやっぱりすごい!と思います!!

 

アイドル映画でしょ?と思ってる人も、セッションを劇場で体感してほしいなと思います。

 

セッション聴きたくてまた映画見に行っちゃいそうだな~。